後日譚~HR氏勘違い編

新しいカテゴリを作っちゃいましたw

二次で小説を書いたあと、本編で書いたのと違う展開が思い浮かぶ場合があります。(「玉蘭の咲くころ」のrotten versionがまさにそれw)

「後日譚」でも、本編では、剣望くんはハーディに小鉄との件を伏せてた訳ですが、もしハーディが本当の経緯を知ったらどうなるだろう・・・と思って書いたのが以下のヴァージョンです。

昨日思いついて今日携帯でほぼ全部書きました。でも、出来上がってみたら、ハーディが単なるおかしい人になってるという意味では、本編と何の変りもありませんでした(笑)

↓ 以下、「後日譚~HR氏勘違い編」です。


「・・・何、薔薇を渡したのは各雲斎だったって?しかも一本だけ?・・・おかしいじゃないか、一体どういう状況でそんなことになるんだ?・・・そうか、そういうことか。君たちが幼なじみ同士だからといって油断してたのが大きな間違いだった訳だな。これからは各雲斎が相手でも安心はできないということか」

「あ、あの、ハーディさま、おっしゃっていることの意味がよく・・・」

だが、ハーディは狭霧の言葉には耳を貸さず、

「幼なじみ同士の関係がいつしか変わり・・・なんて、ベタすぎる話だが、考えてみればベタ=最強パターンということだからな。よかろう、各雲斎がその気なら受けて立とうじゃないか。もっともどちらが最終的に勝利者の立場に立つかは、結果を待つまでもないがね、ふふふふ・・・」

ハーディの不気味な笑い声に狭霧はぞわりと悪寒を覚えた。

「各雲斎に伝えてくれたまえ。この勝負、喜んで受けると。・・・じゃあ、今日はこれで。近いうちに必ずまた会おう」

ハーディは言うだけ言うと一方的に電話を切った。

狭霧は切れた受話器を戻すとため息をついた。

― やっぱりハーディさまの思考には時々ついていけなくなる・・・

13th hour garden

表のブログ“Nowhere Garden”には載せない記事のために新たに開設した裏のブログです。 サイト名はPhilippa Pearceの“Tom's Midnight garden”にちなんだもの。真夜中の13時に時を打つgrandfather clockからつけました。 表も裏もどちらのサイト名も、存在しない庭という意味では同じになります。

3コメント

  • 1000 / 1000

  • sika

    2016.10.31 14:39

    >単純な嫉妬とかではないキャラ同士の複雑な感情の絡み合い 赤目編の小鉄の「知らなかった…」と言った時の表情は、寂しそうというか静かに気分を害している小鉄(笑)と感じたのですが、確かに雪也が行方不明の状況だから…と考えればそうかもしれませんね(~_~;
  • blue moon

    2016.10.30 13:50

    @sikasikaさま、コメントありがとうございます♪ 笑っていただけて良かったです(笑) 自分としてはそう不思議でもないんですが・・・「水蓮花を摘んで」みたいな話を書くと反動が起こるというか、その雰囲気をついリセットしたくなっちゃうんですよw (でも、一応、「後日譚」もちょっとだけ小鉄&狭霧のつもりで書いてます(笑)) >ハーディがケンモチにちょっかい出している所に、偶然小鉄が…! あー、それは考えたことなかったですw 原作小鉄がハーディと親しくする剣望くんに対して危惧を抱くのは、ハーディが雪也が敵対している相手だからというのがまず第一にあるのかなと思うんで・・・ ここらへんが原作の二人の関係の複雑さというか、単純な嫉妬とかではないキャラ同士の複雑な感情の絡み合いがあるというか、奥深い魅力がありますね(笑)
  • sika

    2016.10.29 14:05

    こんばんは♪ Twitter から来ました(^0^* すごい笑いました(笑)でも、赤い花白い花のきれいな歌がここに行き着くってとても不思議な感じです(^^; いつも思うのですが、ハーディがケンモチにちょっかい出している所に、偶然小鉄が…!という原作展開がいつか来ないものでしょうかね…(^^;; 赤目編でも一応、どこかから覗いてたっぽいですが、ハーディと小鉄の会話(狭霧くんに関しての)が見たいですよね(*´Д`) 四聖獣でそれどころじゃないかもしれませんが💦