その笑顔に騙されてはいけない(はみだしっ子です)


今回はグレアムを語ります・・・でこのタイトルw

これで即座にグレアムのことだと分かった方がもしいらっしゃったら、かなりのグレアムファンとお見受けします(笑)

はみだしっ子を語るとなると、我ながらしつこいくらいグレアムファンを自称するわたくしw ええ、Part19の最後がアレだろうが、奥手に見えて実はむっつり助平だろうが、年上キラーwだろうが出会ってから約ン十年小揺るぎもすることなく生粋のグレアムファンとして人生を歩んで参りましたw 私にとっては好きなキャラクターは数あれど、グレアムこそがベスト・オブ・沼。正真正銘、真性の沼でございました・・・

三原先生の造形されたキャラクターは、どのキャラクターもとてもではないけれど簡単には語り尽くせない奥深い魅力の持ち主ばかりで、特に、「はみだしっ子」における年長の2人は、個々の個性のみならず互いの関係の複雑さとその描出の見事さによって、一つの頂点を成している感があります・・・(ちょっと文章が堅苦しくなっちゃった^^;) 

そんな訳で、自分がどうしてグレアムに一番惹かれるのかを語ろうにも理由が沢山あり過ぎて困ってしまうのですが、敢えて一つだけ魅力を挙げるとしたら、やっぱあの笑顔ですね(笑)

グレアムってそんなにしょっちゅう全開の笑顔が見れるキャラクターではないのですが、不思議と笑顔のシーンが印象深い。うんと幼い頃の、例のトラウマになったおじいさんのお葬式のときのエピソード(「ブルーカラー」)での無邪気な笑顔、動物園のバイトであしかの世話しているときの笑顔、トリスタンで「宝物を抱えこんだガキ」みたいに楽しそうで嬉しそうにピアノを弾いてるときの笑顔。ミス・フェル・ブラウンのフィアンセと仲間たちに捕まってる最中の躁状態のときの笑顔でさえ、あんな状況なのにすっごくチャーミング。

トリスタンでピアノを弾いてるときやあしかの世話をしているときにグレアムが見せる笑顔には、本来、こういう屈託のない笑顔が似合う子なんだよなあとつくづく思わせられます。その一方で「あんな状況なのに」その笑顔からは内面の深い屈託を全く感じさせないので、容易く周りにいる人間を騙せてしまう。書きかけのミス・フェル・ブラウンへの手紙をアンジーに見つけられたときにパムへ見せる笑顔はその最たる例ですね^^;) (あのシーン自体は三原先生の真骨頂というか本当にぞくぞくするようなG&Aの名シーンですけど・・・)

で、結論。グレアムの笑顔には騙されてはいけない。

でも、同時に心のどこかで騙されても構わないわ~と思ってしまうあたりが、グレアムが真性の沼たる所以なのでしょう(笑)


13th hour garden

表のブログ“Nowhere Garden”には載せない記事のために新たに開設した裏のブログです。 サイト名はPhilippa Pearceの“Tom's Midnight garden”にちなんだもの。真夜中の13時に時を打つgrandfather clockからつけました。 表も裏もどちらのサイト名も、存在しない庭という意味では同じになります。

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