脇役
というタイトルの映画か小説があった気がしてネットで探してみたら、子母澤寛の本でそーゆータイトルがあった。明治維新の戦いで敗れた幕府側の武士を描いた短篇集らしい。渋い。
なんのこっちゃと思われたかもしれませんが、勿論、箱根編の話題でございます。そして、今回は、擬・地味小鉄に引き続きまして、真正地味(笑)剣望くん。
小鉄との再会によって、“三太”から「剣望狭霧」に完全になった剣望くんですが、まだまだ色々謎めいておりました。まず、小鉄との関係。小鉄のお兄ちゃん的な剣望くんへの態度と、どうやらその小鉄に何らかのコンプレックスを抱いているらしい剣望くんの反応。
再会シーンで描かれてた二人の関係性はずいぶんと印象的でしたが、竜神高の寮に戻ってからは、むしろ、二人とも別々に行動していたため、またまた剣望くんの印象が一変しました。
坂口さんとの逃亡中にも見せていた冷静で感情を表にしない言動。ネガ現像では、並々ならぬ頭の良さをちらりと感じさせ、やじさんへのアシストも的確。
箱根編のここらあたりでは、既にほぼキタさんファンと化していた私にとって、剣望くんは、メインを追っていると要所要所で強い印象を残す、いぶし銀的な魅力のある脇役のカッコいい男の子でした。
特に小鉄が丸全製鉄への工作のため不在になってからの活躍ぶりには、何度か読み直すうちにすっかり剣望くんに惚れ込んでしまったくらいハマりました(笑)
やじきたは、他のお話でもそうなんですけど、箱根編では特に、剣望くんを含めキャラクターがそれぞれ自分の判断で自立的に行動して、それが自然と協力関係となっていくところがすごく魅力的で、こういうお話を書いたら、市東先生はやっぱピカ一だな~と思います。
2コメント
2016.07.03 13:48
2016.07.02 12:47